高校生文化の社会学――生徒と学校の関係はどう変容したか

2014年刊。 大多和 直樹 著 / 定価(本体3,000円+消費税)/ A5判並製/208頁/ ISBN978-4-8420-8529-6

1990年代、高校教育は大きな変容を遂げた。これには、教育界内部の問題だけではなく、社会経済からの影響も大きい。その実証的な検討のため、この時期の、高校生文化の変容と、「学校主導型から生徒支援型へ」という変化を、社会調査をもとに明らかにする


書籍


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主要目次
序章
第T部 学校主導型高校教育はどう変容したか――1970〜1990年代:地方X県・Y県
 第一章 トラッキングと進路形成の変容
 第二章 トラッキングと生徒文化
 第三章 1990年代のトラッキングをどう捉えるか
第U部 生徒支援型高校教育はどのように成立しているのか――2000年代:首都圏
 第四章 高校生アルバイターからみる首都圏の学校 ――消費社会と学校はどのような関係になっているのか
 第五章 生徒支援型高校教育の学校存立構造
 第六章 生徒支援を通じた生徒のインボルブメントと進路形成
終章

―担当編集者より一言―
  1990年代以降、高校教育は大きく変わりました。一般に詰込教育からゆとり教育への移行とされることが多いこの変化を、著者は、管理教育から支援教育への移行と捉えます。この実態を把握するために、社会調査の手法を用いた分析から、現在の高校が、学校外部からの社会経済的影響を強く受けていることを示します。このことは、高校教育の改革を考える上で認識しておくべき基礎的な事実と考えられます。昨今の高校教育に関心を持つすべての読者に手にとっていただければ幸いです。