階層化日本と教育危機
――不平等再生産から意欲格差(インセンティブ・ディバイド)社会へ
2001年刊。 苅谷 剛彦 著/ 定価(本体3,800円+消費税)/ A5判上製/264頁/ ISBN4-8420-8525-8/978-4-8420-8525-8
だれの学ぶ力・意欲が落ちたのか!? 実態を把握しようともせず,これまでの通念で今を
認識し,社会との接点ぬきで教育を語る――この「常識」をただす! 精緻な分析,明快な
論旨,平易な語り口で実証研究の成果をもって世に警鐘を鳴らしつづける著者,渾身の作!
2002年,第1回大佛次郎論壇賞奨励賞受賞!!
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主要目次 はじめに――危機は二重に存在する 序章 問題の提起――「階層と教育」問題の局面変化 1章 流動化の時代――戦後日本の社会移動と教育 2章 メリトクラシーの時代 3章 能力主義と「差別」との遭遇――「能力主義的−差別教育」観の社会的構成と戦後教育 補論1 平等主義のアイロニー 補論2 不平等問題のダブルスタンダードと「能力主義的差別」 4章 大衆教育社会のなかの<学歴貴族>――教育改革とエリート教育 5章 努力の不平等とメリトクラシー 6章 <自己責任>社会の陥穽――機会は平等か 7章 <自信>の構造――セルフ・エスティームと教育における不平等 8章 インセンティブ・ディバイドと未来社会の選択 おわりに |