2016年刊。錦田 愛子 編/本体4800円/A5判上製/272頁/ ISBN978-4-8420-6587-8
◆移民や難民が持ちうるシティズンシップとは◆
難民自身が直面する問題は、人道的な窮乏や身の危険といった点を除いて、あまり報道で伝えられることはなかった。難民は出身国での危機を逃れ、経済的に豊かな国に移動すれば目的を達成したものと描かれ、ヨーロッパは理想郷と位置付けられた。だが実際に難民が移動先で安定した居住環境を得られるか否かは、シティズンシップの取得にかかっている。
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主要目次 第1部 シティズンシップの歴史と枠組み 第1章 民主国家における外国人のシティズンシップ 第2章 脱植民地化プロセスにおける国家形成の論理 第2部 希薄な国家におけるシティズンシップの機能 第3章 アフリカ国内避難民のシティズンシップ 第4章 彼らは何者になるのか 第3部 新・移民国家としての湾岸アラブ諸国 第5章 「国民マイノリティ国家」の成立と展開 第6章 GCC加盟国における(非)帰化政策 第4部 「再難民」とシティズンシップ 第7章 「再難民化」するパレスチナ人 第8章 フィリピン南部ムスリムの移民/難民状況の動態と「再難民化」 第5部 シティズンシップの将来と展望 第9章 「国家の構成員ではないこと」と「権利保障」の可能性 第10章 「帝国」におけるシティズンシップ |