2016年刊。小ヶ谷 千穂 著/本体5000円/A5判上製/272頁/ ISBN978-4-8420-6586-1
◆人の移動をジェンダーの視点から多面的にとらえる◆
アジアにおける「移動の女性化」の代表的な送り出し国であるフィリピンからの、主として家事労働者の国籍移動の事例を通して、
「人の国際移動」と「社会移動」の二つの概念を、ジェンダーの視覚も用いて批判的に検討する。
トランスナショナルな空間編成・ジェンダー関係・職業移動を統合した「複数のモビリティ(移動)の中に生きる」という新しい移動概念を構築する。
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主要目次 序章 本書の問題意識 第1部 国際移動と社会移動の交差するところ:フィリピンからの人の移動とジェンダー 第1章 「移動の女性化」と移民研究の課題 第2章 二つの世界を同時に生きる:農村におけるジェンダー規範と海外就労 第3章 複数のモビリティ:職業移動と国際移動の観点から 第2部 再生産労働の国際移転と新たなモビリティ 第4章 アジアにおける移住家事労働者の組織活動・香港・シンガポール 第5章 日本におけるフィリピン女性移住者の運動 第3部 ローカル・ナショナル・グローバルの交差するところ 第6章 フィリピンの海外雇用政策と「女性化」 第7章 フィリピン社会と海外フィリピン人 第8章 結論:ジェンダー化された「移動を生きる」人々 |