日本の通商政策転換の政治経済学 ――FTA/TPPと国内政治

2016年刊。金 ゼンマ 著/本体4800円/A5判上製/256頁/ ISBN978-4-8420-5572-5

◆通商政策転換の要因を国内政治から読み解く◆
シンガポール・メキシコとのFTAの交渉過程の分析を通じて、日本の通商政策が 多国間主義から二国間主義・地域主義を並行して進めるものへと転換した要因を分析。
また、韓国のFTA政策形成過程の特徴を整理した上で、韓国と比較しながら日本のTPP交渉の 特徴と今後の展開について考察する。


書籍


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主要目次
序章 問題の所在/本書の構成/日本の通商政策の歴史/日本のFTAの全体像
第1章 問題提起と先行研究
 問題提起・設定/IPE理論と東アジア地域統合/日本の通商政策転換に関するこれまでの議論と問題点の改善
第2章 分析の枠組みと研究の意義
 研究の方法/研究の意義
第3章 日本・シンガポールFTAの交渉過程
 国際環境要因/各アクターと構図/日星FTA締結へのプロセス
第4章 日本・メキシコFTAの交渉過程
 国際環境要因/各アクターと構図/日本・メキシコFTA締結へのプロセス
第5章 韓国のFTA交渉プロセス
 FTA交渉の現状/先行研究/FTAの事例/TPP加入への示唆
第6章 日本のTPPをめぐる国内政治プロセス
 TPPと日本/促進要因:日本のTPP提案の背景/阻害要因:農業「下位政府」の強さ
終章 理論編のまとめ/事例検証のまとめ:事例編T/事例検証のまとめ:事例編U/事例の検証から得た示唆