国際政治と規範――国際社会の発展と兵器使用をめぐる規範の変容

2015年刊。 足立 研幾 著 / 定価(本体3,000円+消費税)/ A5判並製/244頁/ ISBN978-4-8420-5570-1

ヨーロッパから次第に形成されてきた「国家間社会」が、どのようにその外へ広がっていったか。その過程で、兵器使用に関する規範は、どのように変容して形成されてきたか。
紛争のグローバル化が懸念される今日、国際関係の今後を展望する。


書籍


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主要目次

【序章】 国際政治と規範
【第一章】 国際政治における規範の分析枠組み
 国際政治における規範と社会/国際社会とはいかなる社会か/規範とは何か/規範ライフサイクル論/規範ライフサイクル論を越えて
【第二章】 「ヨーロッパ国家間社会」の誕生
 兵器使用をめぐる規範/騎士道と毒使用禁止規範/武士道と銃使用禁止規範/「ヨーロッパ国家間社会」の誕生/戦争被害の拡大と反戦規範の出現/「文明的」な戦争?
【第三章】 「国家間社会」の誕生
 「文明」基準の明確化/「ヨーロッパ国家間社会」から「国家間社会」へ/国内社会の変容と「国家間社会」への影響/「文明的」な戦争のルール/戦時における兵器使用をめぐる規範/第一次世界大戦の衝撃
【第四章】 「国家間社会」の普遍化
 「文明」基準の消滅と「国家間社会」の変容/核兵器をめぐる規範の構成/「国家間社会」の一体性低下/冷戦終焉と兵器をめぐる規範
【第五章】 「国家間社会」の自律性低下
 非国家主体のプレゼンス向上/対人地雷禁止条約の成立/クラスター弾に関する条約の成立/核不拡散レジームの揺らぎ/「新しい暗黒」?
【終章】 「国家間社会」と兵器使用をめぐる規範の行方
 「国家間社会」の発展/[国家間社会]の自律性低下/国際社会と兵器をめぐる規範の変容から見る国際政治の行方