国際環境法講義

2020年刊。 西井正弘・鶴田順 編/ 定価(本体2,900円+消費税)/ A5判並製/288頁/分野:法律/国際法/ ISBN978-4-8420-4064-6

地球規模の環境問題に対する法的な理解を深め、発展著しい国際環境法の全体像の把握に迫る。
過去の典型的紛争の判例・事例を含む、最新情報で学ぶ。


書籍


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主要目次
【第一部】 総 論
1章 国際環境法の形成と展開
  国際環境法の形成/国際環境法の基本原則/国際環境法の特徴
2章 持続可能な発展
  「持続可能な発展」とは何か?/持続可能な発展の内容/新たな動きと持続可能な開発/発展目標
3章 予防原則・予防的アプローチ
  国際法における予防原則とその展開/実定法における予防原則の規定/予防原則をめぐる論点/潜在的リスクの管理――予防原則の制度化と合意形成
4章 国際環境法における手続的義務
  手続的義務とは何か/条約上の手続的義務/一般国際法上の手続的義務/効用と限界
5章 国際環境法における履行確保(国家報告制度、不遵守手続など)
  国際環境法における情報の共有と管理の枠組み/遵守手続
6章 日本における国際環境条約の実施
  国際環境条約の目的実現過程/国際環境条約の国内実施

【第二部】 各 論――個別の環境問題への対応
7章 気候変動(地球温暖化)
  気候変動枠組条約の法制度/京都議定書の法制度/パリ協定の法制度/気候変動の国際制度の意義と課題
8章 オゾン層保護
 オゾン層保護をめぐる論争とウィーン条約/オゾン層破壊物質に関するモントリオール議定書/締約国会合の果たした役割/オゾン層を破壊しない物質の規制
9章 海洋汚染
  海洋汚染をめぐる問題状況、国際法の対応・展開/国連海洋法条約による海洋環境の保護および保全/船舶による海洋汚染の防止/廃棄物の海洋投棄の規制
10章 海洋生物資源の保存
  UNCLOSの一般規則を枠組とする国際法制度/より効果的な資源管理に向けた制度の展開
11章 生物多様性
  生物多様性条約/カルタヘナ議定書/名古屋・クアラルンプール補足議定書/名古屋議定書
12章 稀少野生動植物種
  採択の経緯/規則の概要/条約実施機関/条約の実施/評価と課題
13章 有害廃棄物の越境移動
  有害廃棄物の越境移動をめぐる問題状況/バーゼル条約による有害廃棄物の越境移動の規制/1995年のBAN改正の採択/有害廃棄物の越境移動をめぐる国際法の展望
14章 貿易
  環境保護のための貿易規制/環境保護と貿易促進の間の緊張関係
15章 国際河川
  国際河川の非航行的利用に関する法の発達/実体的義務/手続的義務
16章 宇宙
  宇宙条約の環境保護規定/スペースデブリを規制する国際宇宙法/デブリ以外の宇宙汚染防止・低減措置