憲法Ⅱ――基本権論

2014年刊。 大日方 信春 著 / 定価(本体3,200円+消費税)/ A5並製/368頁/ ISBN978-4-8420-1071-7

超越論的、あるいは道徳的・哲学的な意味における「人権」とは、概念上区別されたものとしての、実定憲法上の「基本権」を、歴史・判例・外国法・学説の重厚な研究のもとに、一貫した体系のなかに示す。基本権論の学習・研究に参照されるべき体系書。


書籍 主要目次

第Ⅰ編  基本権総論
  第1章  総説
  第2章  基本権の享有主体
  第3章  基本権保障の範囲
  第4章  基本権制約法理と憲法適合性審査の方法

第Ⅱ編  個別的基本権論
  第1章  包括的基本権
  第2章  平等原則
  第3章  思想・良心の自由
  第4章  信教の自由
  第5章  表現の自由
  第6章  学問の自由、教育の自由
  第7章  居住・移転の自由/職業選択の自由
  第8章  財産権
  第9章  生存権
  第10章  労働に関する権利
  第11章  適正手続
  第12章  身体の自由と刑事手続上の権利

―担当編集者より一言―
  本書は、主に専門科目として憲法学(基本権論・基本的人権論)を学ぶ学生の方および憲法学研究者を対象として執筆されました。法律学は身近な学問である一方で、きわめて独特な体系をもつ学問でもあります。とくに、日本国憲法における基本権・基本的人権の体系を修得するためには、条文の知識のみならず、判例・学説・歴史・外国法といったさまざまな知識を体系的に把握する必要があります。体系的な論述を維持しながらも、教科書としての位置づけをつねに意識している本書は、憲法学(基本権論・基本的人権論)を学び、または研究するさいに、参照されるべき書籍として、自信をもってお薦めできるものとなっています。