2005年刊。 ディートリッヒ・シントラー 著 安 世舟・仲地 博・渡辺 中 訳/定価(本体3,800円+消費税)/ A5判上製/292頁/ ISBN 4-8420-1057-6/978-4-8420-1057-1
ナチスとソ連の全体主義が台頭する戦間期の欧州。現実社会からかけ離れた抽象論に終始する主流ドイツ国法学を批判し,「法とは何か」をきわめて独創的に論じたスイス出身学者の古典的名著。現代日本におけるシントラー理論の意義をやさしく説く。訳者解題を付す。
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主要目次 訳者まえがき D・シントラーの憲政理論の今日的意義−解題にかえて 1.本書成立の時代的環境/2.1920年代のドイツ国家学の動向/3.D・シントラーの略歴とその学問的関心/4.本書の特徴とその概要/5.D・シントラーの憲政理論の今日的意義 第一章 方法 1.対象と方法/2.弁証法的方法 第二章 法の弁証法的形成 1.出発点/2.法の形式的契機/3.法の内容的契機/4.形式と内容 第三章 社会的全体における法 1.課題/2.全体としての社会生活/3.国家と社会/4.手段と目的としての法/5.法律の作用/6.法と法外的なものにおける並行的関係と補完的関係/7.政治理論と社会的なものの対極性/8.法とアンビアンス 第四章 憲政理論の個別問題 1.主権と国家権力/2.国制と法/3.国家形態/4.国法体系と具体的人間 第五章 自由主義的・民主主義的憲政下における社会的なものの対極性 1.民主制のイデオロギーと現実/2.法外的なものにおける民主的国家形態の補償/3.世論の弁証法について/4.法的な自由と平等、および社会的なものの対極性 訳者あとがき |