現代(いま),死にふれて生きる

   ――精神分析から自己形成パラダイムへ

1989年刊。  R.J.リフトン 著 渡辺 牧・水野 節夫 訳/ 本体3350円(5%消費税込3517円)/ A5判上製/200頁/ ISBN4-8420-8512-6

第二次大戦時のナチスや広島等の大量虐殺を体験した現代人は,核時代の予想される死に浸りつつ生きているといえよう。無気力な感覚麻痺からの再生を図るために,フロイト―エリクソンの系譜に自らを位置づけつつ新しい歴史心理学を提示する。